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特急アルプスで巡る駅メモ木曽イベント 前編

 前回の記事ではブログ開設の指針をお示ししましたので、ブログ開設のきっかけになった臨時夜行特急「アルプス」乗車の記録と駅メモ木曽イベント探訪の記録とを綴りたいと思います。  

 東京散策

 タイトルに反し、まず向かったのは奥多摩です。東京を西に横切る中央東線には立川、ついで拝島で分岐する2つの支線「五日市線」と「青梅線」がありますが、どちらも長らく未乗のままとなっていたことから、それらの乗車を目指すこととしました。 
 まずは比較的路線長が短い五日市線に先に乗車することに決め、終着武蔵五日市駅を目指すこととしました。名古屋から武蔵五日市へ向かう最短経路は新幹線を新横浜で降りて横浜線を八王子まで北上し、八高線に乗り換えて拝島で五日市線への乗り換えるルートです。
難点としては八高線が首都圏らしからぬ運転本数のため、逃すわけにはいかない点。食事もままなりません。
 
武蔵野台地で広く食される「武蔵野うどん」はシンプルなもりそばスタイル。 
 
 接続がシビアな状況での急場の腹ごしらえとして、八王子駅の立ち食いそば処「いろり庵きらく」へ。JR東日本管内に広く展開する同店ですが、多摩地区のいろり庵きらくでは郷土食「武蔵野うどん」を食べることができます。「武蔵野うどん」はやや黒みがかったコシのある太麺をしょうゆベースの甘いつけ汁につけていただく麺料理。それが立ち食いで食せるのはかなりのアドバンテージで、乗り継ぎ時間がわずか15分しかない状況でも逃す手はありません。
 
雨煙に沈む五日市市街。高架前の旧駅時代の駅はこのあたりにあったという。 
 
 八高線で拝島へ五日市線へと乗り換えます。あきる野市を横断する路線で、秋川までは立ち客の姿も見られますが、武蔵五日市へと近づくにつれて座っている客もまばらになっていきます。
終着武蔵五日市に向かう線路際に曰くありげな怪しいスペースを発見。旧武蔵岩井駅へ向かう支線が分岐する「三内信号扱所」の跡地でした。武蔵五日市へと向かった列車は当地まで引き上げ、スイッチバックして武蔵岩井駅方面への支線へ入っていったようです。半世紀前までは都内にもこんな場所があり、貨物列車が走っていたんですね。
 
拝島に戻って青梅線へと向かいます。こちらも青梅までは比較的住宅街の中を走りますが、青梅駅を出ると車窓が一変します。人家の明かりはまばらで、「東京アドベンチャーライン」を称する山岳路線の実感があります。終点の奥多摩駅もハーフティンバー様式を模した山小屋風の駅舎で探勝を盛り上げてくれます。
 
ハーフティンバーの筋交いの美しい奥多摩駅。 

特急アルプス乗車 

と寄り道をしたところで、今回の旅の主題である特急アルプスに乗るため、新宿へ向かいます。銭湯で行水していたところ、首都圏特有のダイヤ崩壊に巻き込まれて到着ギリギリになるなどハプニングを挟みつつ無事出発地新宿駅へ。
往年の山岳夜行列車アルプスの名を冠する「アルプス化粧室」を訪問しつつ、いよいよやってくる夜行特急への期待に胸を膨らませます。
 
「アルプス化粧室」。多言語表記では「アルプス」表記はない。 
 
乗り継ぎのため急いでホームに出ると、
『特急アルプス 23:58 白馬』
の案内は出ているものの、既に入線しているはずの列車がいません。
乗り込もうとする我々同様、回送列車もまたダイヤの崩壊に巻き込まれていたのでした。
回送列車は先行する埼京線電車の遅れのため0時20分ごろ、30分遅れて入線。
お客を乗せ終えた0時30分頃、日付をすっかりまたいだ終電後の新宿駅を慌ただしく発車しました。

「アルプス」といえば、半室グリーン車。 

 夜の帳に沈みつつある多摩の街明かりの中を淡々と走り抜け、遅れを引きずりながら立川と八王子に停車します。八王子は首都圏最後の客扱い駅であり、半日ぶりの訪問でしたが各方面の終電が既に出発しているため、日中の喧騒はどこかに消えてすっかり閑散としていました。 
八王子を出ると、「この先複数の駅で運転停車があるため遅れが解消される見込み」であることと、「深夜帯の運転となるため、次の松本駅到着まで室内灯を減灯する」旨のアナウンスが。まもなく室内灯が落とされ、自分を含む乗客は一人また一人と眠りにつきました。
 
減灯され寝静まる「アルプス」車内
 
 アルプスは途中甲府、富士見、上諏訪で運転停車しつつ、松本を目指します。ただし、筆者はしっかり睡眠をとってしまったために夜行列車の車窓の記憶は曖昧です。覚えていることといえば、甲府ですれちがった貨物列車や、富士見らしきホームの明かりのかすかな記憶。
しかし、眠りながら飛び飛びの駅の景色を断片的に思い出すというのも、ある種夜行列車を満喫した証拠といえるでしょう。
あっという間に八王子の次の客扱いのある停車駅松本へ到着。ここでも半分寝ぼけていたため、かすかに松本駅の独特な放送や接続するアルピコ交通上高地線臨時快速の案内がかすかに記憶にあるばかりで、記録物はありません。
 
スキー場を背景に終着白馬に到着した「アルプス」
 
 松本からは大糸線に入り、交換待ちの運転停車を行う信濃松川と、客扱いのある穂高を経て終着白馬駅へ到着しました。同地は日本屈指の山岳リゾートの玄関口であり、ホームには多数の登山客の姿が見られました。かつての急行アルプスがそうであったように、この特急もリゾートへのアクセス手段としての地位を確立しつつあるようでした。

 さて、ここらで記事としては一旦分割したいと思います。後編では一路日本海側へ北上し、第二の目標「駅メモ木曽イベント」へ参戦していきます(?)。
なお、臨時特急アルプスは2024年こそ様子見か夏山シーズンのみの運転でしたが、2025年は年末にも臨時列車として設定されるようです。往年の雰囲気を味わえる臨時特急「アルプス」号、あなたも乗車してみてはいかがでしょうか 
 
【#特急アルプスで巡る駅メモ木曽イベ ③】
と寄り道をしたところで、今回の旅の主題である特急アルプスに乗るため、新宿へ向かいます。
途中首都圏特有のダイヤ崩壊に巻き込まれ、到着ギリギリになるなどハプニングを挟みつつ無事新宿へ。
アルプス復活後の聖地ともいうべき「アルプス化粧室」を訪問しつつ、いよいよやってくる夜行特急への期待に胸を膨らませます。
#なごもち㌠の旅行
 
 
 
【#特急アルプスで巡る駅メモ木曽イベ ②】
拝島に戻って向かったのは、同じく中央線から分岐する青梅線です。車窓に映る人家の明かりはまばらで、「東京アドベンチャーライン」を称する山岳路線の実感があります。
終点の奥多摩駅もハーフティンバー様式を模した山小屋風の駅舎で探勝を盛り上げてくれます。
#なごもち㌠の旅行録
【#特急アルプスで巡る駅メモ木曽イベ ②】
拝島に戻って向かったのは、同じく中央線から分岐する青梅線です。車窓に映る人家の明かりはまばらで、「東京アドベンチャーライン」を称する山岳路線の実感があります。
終点の奥多摩駅もハーフティンバー様式を模した山小屋風の駅舎で探勝を盛り上げてくれます。
#なごもち㌠の旅行録
【#特急アルプスで巡る駅メモ木曽イベ ①】
 タイトルに反し、まず向かったのは長らく未踏だった武蔵五日市駅です。
 五日市に向かう線路際に曰くありげな怪しいスペースがあるなと思ったら、旧武蔵岩井駅へ向かう支線の分岐跡でした。当地には武蔵五日市からの列車がスイッチバックして支線へと向かうための構内施設「三内信号扱所」の跡のようです。都内にこんな場所があったんですね。
#なごもち㌠の旅行録

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からしな日記 序

はじめまして、なごもち㌠と申します。  (ペンネームとしては「もちもちさん」名です) 突然ではありますが、この度ブログを始めることとしました。本ブログ開設に至った経緯としては、以前より悪友に文を残すようそそのかされていたことと、先日、Misskeyにて以下投稿をさせていただいたことが出発点となります。 【おしらせ】 今回の旅行記投稿にあたり、10個以上を連投するのがまあまあ大変だったので、近々でブログ(もしくはnote)を開設することにしました。 実際どっちがいいんだろうな…。 https://misskey.io/notes/ad4lcnnjd0j508v1   こんなことを言っておいて1ヶ月にわたり記事投稿を先延ばしにしてきましたが、いよいよ作成するときが来たなと思って重い腰を上げることとし、GoogleのBloggerのページを開設しました。  本ブログ「からしな日記」においては、以下の通り運用をしていきます。  写真などを配置し、楽しんで読んでもらえる記事作成を行います。 極力思ったことをそのままに雑語りすることを通じて、思考の記録を書き留めます。  SNSにおいて複数投稿にまたがるようなスレッドを集約し、読みやすくします。 この辺を運用の指針とします。 もちろん、変質していく可能性もありますが、とりあえず令和7年11月の開設時点の興味関心の方向性の話を書き記しておきましょう。 特殊狭軌   いわゆるナローゲージ。        鉱山鉄道に始まり、簡易軌道を経て森林鉄道にも。 鉄道模型   Nにはじまり、16番/HOはナローも含めてやっています。 旅行     建築、未成線・廃線の探訪、 長距離歩行ほか 公共交通全般 地域の足を守り、育てていく…と、きれいそうな印象を述べておきます。 写真     ほんの趣味程度です。 園芸     ときたま気分が乗ったときに開催しています。 こういったことに興味関心を向けていますので、場合により追加したりしなかったりしながら更新を進めていくこととしました。 これによらない話題も不定期に拾っていければと思っております。  只見線 会津川口駅遠景 それでは「からしな日記」、始めてまいりましょう。 どうぞよろしくお願いいたします。