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AIR旅チケット2 購入品の記録その2

 さて、今回はAIR旅チケット2で買い求めた品についての記事の続編です。
(前回エントリ ▶ https://railandstrolling.blogspot.com/2026/05/air-tabiticket2-review1.html )
意外と紹介記事を書くのは難しく、感じたことや思い出したことを何度も読み返し反芻する必要があるのです。言うなれば本の牛といったところですね。では、本題に入りましょう。 

書影③ B5もしくはA4サイズ

『コンテンツツーリズム取組事例集7 豊橋編』 STRIKE HOLEさま

 今やコンテンツツーリズムに取り組む街(一般的には「聖地」と呼ばれることも多いですが)は数え切れないほどあります。フィルムコミッションなどが法人化されるんど、精力的に誘致活動をしている地域も増えてきました。しかし政策的な視点に立って考えると、他地域の真似をするだけでは当然うまく行きません。そこに地域の味を加えること。それが真の腕の見せ所です。
 もうシリーズ7作目になるという本著では、『負けヒロインが多すぎる!』の舞台となって大々的な取り組みが展開された豊橋を研究対象地域とし、聞き取りや訪問を行った記録となっています。東三河・豊橋のフィルムコミッションといえば、TBS系列で放映された日曜劇場『陸王』を始め、ドラマ作品を中心に活動されてきた印象。アニメーションに着目した取り組みは手探りだったことでしょう。その中で輝くキーマンの存在と、ステークホルダーに緻密に取材を重ねた本著は、現在進行系のダイナミックな動きに着目した第一線の研究成果と言えます。

『IMPREZA G4 走行距離11万km車と向き合った記録』 白隧電送さま

 自動車を購入するという行為は、価格帯からして高額であり、多くの人間にとり究極的な耐久消費財を購入しようという試み(≒買い物)であります。しかし、究極的な自己満足の行為でもあり、その過程を言語化するというのは多くありません。それが書籍となればなおさらでしょう。ということで、はやかぜ氏がいかにしてスバリストになったかを示す同著は、貴重な心情変化を読者に追体験させてくれます。更に、部品交換を経て真に所有物として深化していく様子もポイント。自動車ブログ等ではあっさり交換されたりする部品も、決して安い買い物ではないのです。
なお、私はカブ主でありますが、普通に四輪車がほしくなりました。車がほしいなと少しでも興味をもっている状態の人は、読むと所有欲を揺さぶられるので気をつけてください。

『旅と高校演劇Vol.1(西日本編)』 ハイスクール短編演劇祭さま

 当日お隣のサークルで出店されていた、 ハイスクール短編演劇祭さまの既刊です。高校演劇、ひいては高校総文は、実は私もほんのちょっとだけ縁があります。今から〇〇年前の高校生の折は写真部に属していたので、その文化的な(?)営為の末端にほんの僅かに関わっていたのです。もっとも、大会めいたもの、作品づくりに情熱を注げるタイプではなく、好き勝手に撮りまわっていただけなのですが…。
さて、本のご紹介。本著は著者マユズミヨシズミ氏の10年にわたる高校演劇観劇の記録を著したものです。とはいえ「観劇の記録」と一言でくくれるものではなく、旅中のご飯の記録あり、観劇した作品の考察あり、ノクチル※の会話劇あり(?!)で独特な読後感があります。なんか演劇部っておしゃれでカオスで、いいよね。
(※:アイドルマスターシャイニーカラーズに登場するグループです。全然プレーしていないのですが、私は樋口円香さんが好きです。)

『喜志駅周辺に何があるのか書いた本』 むさわち書房さま

「なんもなくはない。ちゃんとまちがある。」 なんていい言葉でしょうか。ついその後参加した市民イベントで紹介してしまいました。シビックプライドを考えるときに、自嘲的であることはあんまりいいことはないですし、なにより『何かある街』の方が少ないので、当然の話っちゃ当然の話なのです。もっとも、自分も故郷を説明するときは「特段なんもないです」と言ってしまうのですが。
 『大阪の長野へ行く電車』といえば、府外に住んでいる人間からすれば「さてそれはちくまでしょうか」という話でありますが、本著は富田林市を走る近鉄長野線は喜志駅を紹介する、パンフレット的一作です。スーパー、ニュータウン、それらを結ぶ道路。よく観察してみれば、新たな視点が立ち現れてくることを再度認識させられます。

『旅行記・東京圏→名古屋圏を1枚の乗車券で1.5往復する旅』 花緑青急行さま

 鉄道趣味をしていると、とかくきっぷというものを考えることが増えます。どこに行くにも、どうすれば『面白い』ルートになるのかしらということを考えてしまうのです。いずれブログに起こすつもりですが、先日の三江線再訪でも一筆書きになるよう経路には腐心しました。
本著では、新横浜から名古屋を経て、北陸を回って東京に戻り、そして中央線塩尻経由で可児まで向かいます。途中で出会ったグルメが多数取り上げられています。本著発行は2024年12月。北陸新幹線が敦賀まで開業し、往復・連続乗車券が廃止となった今とは乗車券をひとつなぎにすることの意義深さが異なっているように思えます。時代を先取りした一冊かも?

 さて、以上で購入品全巻のご紹介が終わりました。しかしここまで書き記しておいて気づいた話ですが、購入した本の過半は既刊なので、どこかの誰かの最新情報ではありません。なぜなら、新刊はまたお会いしたときに買えばいつか追いつけるだろう…という軽率な考えが脳裏にあったからです。 
しかし読後に考えてみると、本を書くというのはある瞬間の状況・背景・感想を固定化する行為と言えます。つまり、既刊を買うということで、その人間の思想信条の変遷を追体験できるということでもあるのです。なので皆さん、たまには新刊だけでなく既刊にも目を向けてみるのはいかがでしょうか。意外な着想や発見が得られるかも。

ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。
次号では久々におでかけの記録をご覧に入れようと思います。お読みくださると幸いです。

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